副業を始める際には、さまざまな注意点があります。その中でも、がっつり副業で稼ぎたいという方に注目してほしいのが社会保険についてです。副業で稼いだ収入の種類によっては、本業と同様に社会保険に加入する必要性が出てきてしまいます。それは、企業に雇用されるという形で副業を行う場合です。しかし、企業に雇用されているかたであっても、すべての方が加入の対象とはなりません。
社会保険に加入が必要な条件は、いくつかあります。1つ目は従業員が101名以上在籍している企業で仕事をしていること。2つ目は、1週間の労働時間が20時間を超えていること。3つ目は、雇用期間が2ヶ月以上経過していること。4つ目は、収入の月額が8万8,000円以上であること。そして5つ目は学生でないことです。以上すべての条件を満たしている場合は、社会保険の加入が必要となります。
本業が会社員で、すでに社会保険に加入していたとしても、副業で上記の条件を満たしてしまった場合は、社会保険への加入必要です。2つの雇用先で社会保険に加入する場合は、両方の給与額を合計した金額で保険料が算出されますので、料金が高額になる可能性があります。社会保険料を抑えつつ、賢く副業を行うためには、加入条件を満たさない範囲で副業を行うことが大切です。また、副業の形態が個人事業やフリーランスの場合は、所得区分が事業所得や雑所得となるため、新たに社会保険に加入する必要はありません。